■歯 (銀歯) と 建物 (高気密住宅) は似ている
歯はカルシウムからできていて、アルカリ性で、口腔内が酸性の状態だと歯は溶けていきます。これは建物で例えると、鉄筋コンクリート造がカルシウムでアルカリ性なので、大気中の炭酸ガス(二酸化炭素)や酸性雨によって中和されて劣化していくというところが歯と似ています。
また歯には根っこがあり、建物にも基礎があります。歯槽膿漏になると歯も抜けますが、地盤が弱ると、地盤沈下や地震で倒壊してしまいます。
しかし、大事なのはこれからです。
虫歯になると削るだけ削って、セメントを詰めて、銀歯で覆い、コーティングしてしまいますよね。しかし、銀歯の中は酸素が無い状態になります。この酸素が無い状態を好む菌のことを嫌気性バクテリア(菌)と呼び、銀歯で覆われた中から菌が虫歯を作っていきます。ですので、いつか銀歯がポロッと外れることがありますよね?
木造住宅や鉄骨造住宅の場合、ごく最近の家ほど隙間の無い家が流行っています。これを気密性が高いと言います。気密性が高いので、新築当初はほぼ隙間が無いので、湿気も入ることが無いと思いますが、木や鉄は伸び縮みを起こします。そうすると、ごく小さな隙間が一部でき、その隙間から湿気が入り込みます。その湿気は壁全体が気密性が高いので、呼吸できず、壁の中にずっと溜まってしまいます。そうなると、木材腐朽菌は待ってましたとばかり、木を腐食し始めていき、外から見えない壁の中が腐っていき、ちょっとした地震でも倒壊してしまう恐れがあるのです。
※画像はネットからお借りしました
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