構造材改革~国産・宮崎県産燻煙乾燥材

かねてから木造の構造材の産地はどこなのか?納入ルート(トレーサビリティ)はわかりますか?強度は十分なのか?とよく問われたことがありました。そこで、できれば国産材でということで長年かけて様々な産地とお話をしていて、今回、宮崎県産の杉と桧に出会い、グリーン材ではなく、燻煙乾燥された材を見つけることができました。

燻煙(くんえん)乾燥とは
木材を煙で燻しながら乾燥させる方法です。従来の木材乾燥法に比べ低温で乾燥させる為、木材の細胞を傷めることなく乾かす事の出来る乾燥法です。中でも、特許技術の新くんえん乾燥法は、コンピューター制御等の機械化と、その運用のソフト開発により確実な乾燥を実現しました。

くんえん乾燥の効果
木材の細胞を破壊せずに乾かす事の出来るこの乾燥法は、無垢の木材が有する強度と調湿作用等の効果を最大限に引き出します。更に、煙の成分の作用により、木材が硬化して強度が増し、防腐防蟻効果も得られます。煙で燻されて作られる「かつお節」が硬く、保存性が良い事と同じ原理なのです。

供給とコスト
新くんえん乾燥法を施された国産無垢材(主に杉、桧)を、山(産地:宮崎県)から加工(製材・乾燥・プレカット等)、流通までを一気通貫にて管理し、無駄なコストを抑え、従来の乾燥材とほぼ同等の価格に近いということです。

木材の特性とおことわり
無垢木材には多くの利点があると同時に、後々に反り曲がり、収縮、割れ等が発生する欠点があります。この点を補う為、予め人工的に乾燥させるのですが、稀にこれらの現象が発生する事があります。但し、それらの現象は未乾燥材を利用する事に比べ、発生率、程度共、極軽微に抑える事が出来ます。
又、この材は、そのほとんどに乾燥時の収縮による表面割れが発生します。この乾燥割れは材木の強度に対して影響を及ぼさない事が多くの試験により実証されています。

国産材【SSD】材の発表展示会のご案内

日  時 :2006年11月8日(水)~11月12日(日)
       10:00~17:00 (12日は~14:00)
場  所 : 日本万国博記念公園(千里)自然文化園 内 「鉄鋼館」
入 場 料 :万博公園入口付近にて配布
展示内容 : ●国産材【SSD】材のプレカット構造材による住宅骨組みを2棟展示 1階建て1棟・2階建て1棟
        ●連携情報システムの紹介
        ●くんえん【SSD】材使用の建築家の紹介
        ●SSDセミナー開催予定
         11月8日~11日(14:00~15:00)

※宮崎物産展同時開催
 
アクセス :  公共交通機関ご利用の場合・・・
大阪モノレール[万博記念公園駅]下車、自然文化園中央入り口からお入りください。
お車でお越しの場合・・・
大阪モノレール[万博記念公園駅]前の中央駐車場をご利用いただき、自然文化園中央入り口からお入りください。(有料)
又は当社無添加住宅モデルハウスのあるABC千里住宅公園に駐車の場合3時間無料券を進呈いたします。

主   催 : (任)新くんえん感想国産材推進協議会(通称SSDプロジェクト)
後   援 :(申請中) 近畿経済産業局 中小企業基盤整備機構近畿支部
日本万国博記念機構 宮崎県 日本建築家協会近畿支部

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