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太陽から地球に到達するものとしては、赤外線の他に紫外線、可視光線などがあります。なかでも赤外線は地球にエネルギーを与えてくれています。
この赤外線は、地球に届き、色んな物に熱量として代わり、エネルギーになります。そのエネルギーがあるので、いろんな物からも赤外線が出ています。太陽からの赤外線は、雲などがあると遮られ、地球にはあまり到達しません。また、地球からも宇宙に向かって赤外線が放出するのですが、雲などで遮られると、反射して戻ってきます。昼間、太陽から赤外線が当たりますが、夜になると、宇宙に向かって赤外線を逆に放出しています。ですから、夜は雲などが無い場合、放射冷却現象などが起こり、特に冷えます。
そこで、太陽からの赤外線は、鏡などに覆われていると、反射してそのまま宇宙に戻してしまいます。建物の屋根も鏡でできていると、赤外線を反射させるので、太陽からの熱は吸収されません。 |
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東北地方で冬、カマクラの中にいると、あまり寒くなく、ほんのり暖かい感じがしませんか?
それは、自分のもっている熱量から赤外線を放出して、雪に当たり、反射して、また自分に戻ってきているからです。中で、ストーブなどを炊いても同じ事です。 |
ステンレスボウルと木製ボウルどちらが暖かいでしょう? |
ステンレスのボウルと木のボウルに顔を突っ込んで、どちらが暖かく感じるか実験してみましょう。 |
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ステンレスのボウルは鏡によく似ているので、自分の顔から出る赤外線を反射して、また自分に戻ってきているので、暖かく感じます。 |
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木のボウルの方が暖かそうな感じがしますが、実はそうでもありませんでした。 |
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その他、この原理を使ったものとしては、魔法瓶があります。これも魔法瓶の中は鏡になっていて、温かいものや冷たいものから出る赤外線を反射させているのです。
東北地方の野菜を雪の中で保存するのも同じようなことから外気温の寒い温度から守っています。 |
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雪の結晶は透明です。 |
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雪は近くで見ると透明ですが、遠くで見ると白く、スキー場などでは、日焼けさえします。 |
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外壁に漆喰を塗ったものをサンプルとして、採取し、500倍の顕微鏡で見てみると、確かに四角い結晶が確認できます。黒いところは空洞または汚れたホコリがくっついて見えています。 |
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かつて、ヒエラポリスというローマ帝国の都市が存在した石灰華段丘からなる丘陵地「パムッカレ」は、はトルコ西部・デニズリ県にあるユネスコの世界遺産。
二酸化炭素を含む弱酸性の雨水が、台地を作っている石灰岩中に浸透し、炭酸カルシウムを溶かした地下水となり、その地下水が地熱で温められて地表に湧き出て温泉となり、その温水中から炭酸カルシウム(石灰)が沈殿して、純白の棚田のような景観を作り出したそうです。
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通常、漆喰の化学反応は
Ca(OH)2+CO2=CaCO3+H2O
となります。 |
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しかし、漆喰に市販品によくある樹脂が混ざっていると、それが妨げになって、結晶化しにくくなります。 |
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漆喰がどんどん結晶化していくと、やがて方解石の結晶になっていきます。 |
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外部の1年~2年経った漆喰をよく見てみると、太陽が当たった時にキラキラ光るのが目で見てわかります。これは、雨が当たるところによく見られます。結晶化するためには、雨があたると促進されます。 |
水平面(床面) 沖縄 |
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外壁面(7月15時西面) 大阪 |
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これらのメカニズムで各素材の温度を比較して測定してみると、驚くほどに漆喰が低いのがわかります。
沖縄で床面のコンクリートにわずか1mm程度塗るだけで温度が13度下がっています。
また、外壁温度も様々な比較を見てみると、濃い色のものは高く、同じような塗り壁でも樹脂が入っているものは、高いことがわかります。 |
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